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社長ブログ

2020年12月01日

特殊詐欺被害 言葉巧み狙われる高齢者 金融機関窓口での日常

 郵便局の窓口での対応も高齢者に寄り添われる。

カウンターで受付応対の男性職員の方がしきりに高齢者による現金払い出しの依頼に「警察からの指導により、資金使途を確認させて頂いてもよろしいですか?」と高齢男性に寄り添うように話しかける光景を目の当たりにした。高齢男性は「そこまで言う必要はない!!」とささやかれたが、男性職員さんはやはり特殊詐欺の啓発に余念が無い。高齢男性は「車屋さんに支払わないといけないから・・・・」と現金の支払いを要求された。さらに男性職員さんからは「支払いに必要な額の小切手でも対応できますが、如何でしょうか?」とお願いするも、高齢男性は「現金で欲しい!」といわれ、結果として現金の支払いに応じておられた。自分のお金を現金で引き出すのはごく普通の行為ではあるが・・・

砺波郵便局カウンター

私が高齢男性を疑う余地などあろう立場でもないが、郵便局窓口(金融機関)でも「特殊詐欺被害」に対し相当の配慮がなされている現実に遭遇した。

特殊詐欺被害は無くならないのか・・・

翌朝の記事に、「富山の80代3450万円被害」「県内今年最大」との記載がある。

北日本新聞12/1朝刊31面

昨日の郵便局カウンターでの出来事から、「特殊詐欺被害」は無くならないのだろうと感じた。

「人を信じる」事を逆手にとった「人として大変卑劣な思想・行為」は何処から生まれるのだろうか。

特殊詐欺事件のキーワードに「電話」「不安をあおる」「現金の郵送」「警察官」「裁判所」「弁護士」「高齢者」等が挙げられるが、これだけ社会問題になっているにも関わらず、未然防止ケースも増えてはきたがどう克服するべきか・・・・。

高齢化・核家族化・孤立化する中で、どのように防衛策をたてるのか、課題は尽きないところ。

啓蒙プレート

当方も職業を通し高齢世帯者との面談の機会は多いが、お一人の高齢者には必ず特殊詐欺被害防止策の話題提供を致します。そのポイントは・・・①一旦電話を切る。②近所の人に報告する。③警察に連絡する。④いちご不動産に連絡する。を掲げております。多分身内には相談しにくい内容(不安をあおる単語を使用されている)なので身内には相談されないだろうから・・。近所の方にも、警察にも大ごとになるのがいやで連絡はされないでしょう。未だにいちご不動産に連絡を頂いた事は無い。

「一人で抱えない」と言っても「一人で抱えてしまう」受話器の向こうの応酬話法に不安をあおられてしまう現実があるのだろう。

我々にできる事

どのような立場であろうが、風通しの良い隣人関係を築いて置く事。声掛けにより日頃から啓蒙活動を実施する事。身近にも特殊詐欺の電話が普通にかかる事。この地域でも被害が実際に発生している事を知らしめる事が具体的に出来る事だろう。

常に自己責任

高齢者のみならず、パソコンメールに飛び込む不審なメールやNTTを装った民間広告会社からの請求書等身近なところに存在する詐欺行為の数々に振り回される事無くスルー・削除は当たり前の事。

詐欺行為を企てる人種の能力をもっと有効な局面に利用できれば有益な事だろうが・・・・・・。

「自分は絶対大丈夫」と思うと同様に、「自分は絶対騙される」と思う価値観は同じなんだ、と認識することが大事である。自分の都合の良い様に考えるのが自分だから・・・・